ナレーション
「連続ラジオドラマ ぶたっていいとも この番組は、今年はどうなの!? PRA豚競争協会の提供でお送りします。
第一回」
カズマ
「どうしたんだ? 突然帰ってきて。東京で何かあったのか」
リョーコ
「別にぃ。まああったといえばあったんだけどさ」
カズマ
「また。どうせ騒ぎを起こしたんだろ。どーしてリョーコはそんなにトラブルばかり起こすんだよ」
リョーコ
「ちょっ、ちょっと待ってよ! なんで私が悪いってすぐに決めつけちゃうわけ!?」
カズマ
「だいたいリョーコは昔からそうなんだ。もう子供じゃないんだから、ちゃんと落ちつけよ」
リョーコ
「んまぁ! (ピィィィィィィ←たぶんヤカンの沸騰音 をバックに)いいわよいいわよいいわよ!
どうせ私がいつも悪いんですよーだ! 私の気持ちなんか、優等生のおにいちゃんなんかには分かんないわよね!」
ドタドタドタドタドタ
カズマ
「あ、おい、こら! リョーコ、リョーコぉ!」
リョーコ
「あーあ。全く相変わらず何にもないとこね。やっぱ東京に帰ろっかなー。
それにしても、あー ム カ ツ ク ~! くぅぅぅぅ! なーにお兄ちゃんのあの態度!
かわいい妹に対して冷たすぎるわよもーう! もう少しやさしくしてくれたって、いいぃじゃないのよぉぉーおぉぉー!
ああーもう! お兄ちゃんの、バカバカバカバカー! んぁ……? な、なにあれ!?」
ナリタブー
「おれが負けてからカズマぼっちゃん、豚レースのことなんてどうでもよくなったのかなぁ、あーぁ」
ルリルリ
「お兄ちゃん?」
ナリタブー
「もう俺、体売っちゃおうかなあぁ……。走れない豚なんて、豚じゃねぇや!」
ルリルリ
「どうしたの、そんな弱気になって。もう一回やり直せばいいじゃない。ね、ね?」
ナリタブー
「うるさい!! お前になんか、おれの気持ちは分からん!」
ルリルリ
「ひどいよ! 私の大好きな、誇り高きピーマンブタのお兄ちゃんはどこ!?
おうっ、おうっ……お兄ちゃんの、お兄ちゃんのバカーぁーーーーーーーーー!!」
ドカッ
ナリタブー
「うわーーーおぉ! ル、ルリルリ、おい、ルリルリ!
(メラメラメラメラ)あぁ、俺は立つ……そうだ、このままじゃいけない……。
栄光のピーマンブタになって、ぼっちゃんを見返してやる!
俺はこのままじゃ終わらないぜ! 名豚ナリタブー、復活だああああああ!!」
リョーコ
「それにしたって、ちょっと非常識じゃなーい?
泣いてるの? アハハハ!
豚でも頑張ってるのに、私があきらめるわけにはいかないわ!
やるわ、やってやるわよ! 女一匹・白石リョーコ、お兄ちゃんを見返してやるんだからぁぁーーー!
ナレーション
「この番組は、PRA豚競争協会の提供でお送りしました。
次回、連続ラジオドラマぶたっていいともをお楽しみに」
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