ナレーション
「連続ラジオドラマ ぶたっていいとも この番組は、今年はどうなの!? PRA豚競争協会の提供でお送りします。
第二十四回」

ナリタブー
「うわぁぁーぉ! どうしたらいいんだ! どうすればいいんだ!
このままじゃだめだって、分かってるのに!」

ルリルリ
「おにいちゃん……辛いの?」

ナリタブー
「ルーリールーリー! ひぃーん! もうだめだ、今度こそだめだよ。
必殺技使ってもレースに勝てないし、そんなんじゃブラックピッガーにだって勝てない。
それにあのZだって出てきちゃったんだよ!?
もう、もう俺このままじゃどんどんだめになってくよ……しょせん、俺はピーマンブタの器じゃなかったんだ……」

ルリルリ
「おにいちゃん! なんでそんな情けないこと言うの!?
それでいいの!? ブラックピッガーも、ブーブーZも関係ないじゃない!
必殺技なんかまたそのうちできるよ!
おにいちゃんはおにいちゃん! いつでも全力投球のおにいちゃんでしょ!?」

ナリタブー
「ルリルリ……」

ルリルリ
「ルリルリはねぇ、ルリルリはいつだって、
明るくって優しくって、どんなこともあきらめない、そんなおにいちゃんが好きなの!
どんなこともあきらめない、そんなおにいちゃんが好きなの!
勝ち負けなんかじゃない!
一生懸命に走る、おにいちゃんに戻って! ルリルリの好きなおにいちゃーん!」

ナリタブー
「そうだ、あのときのリョーコさんの言葉を思い出すんだ……」

(リョーコ)
「努力、根性、正義……努力、根性、正義……努力、根性、正義……努力、根性、正義……」

ナリタブー
「(メラメラメラメラ)そう、どりょーく! そして、こんじょー! 加えて、正義ーっ!
そうだ、そうだ、そうなんだー!
俺は必殺技を手にしてから努力を怠り、そして負けた!
根性がないから腐ってた。
そして自分を心配してくれる仲間たちまで裏切ってしまった俺は、正義じゃなかったんだ!
そうだ、こんな俺ではレースに勝てるわけない!
ルリルリ、見てろよ、復活したこのナリタブーの努力、根性、正義をー!」

ルリルリ
「おにいちゃん……! ファイトー!
フレーフレーおにいちゃーん! それー!」

ナリタブー
「がんばれがんばれおーれ! オォォォー!」

リョーコ
「なーんか危ないわねこの兄妹……」

ナレーション
「この番組は、PRA豚競争協会の提供でお送りしました。
次回、連続ラジオドラマぶたっていいともをお楽しみに」


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