“その日こんな夢を見た。
私は大地を駆け抜ける疾風のように草原を走っていた。

くる日もくる日も走り続けた。
やがて脚力はどんどん強まり山を一またぎしていた。
人は空を見上げまだ見ない雲の上をめざした。

鳥のように空を飛びたいという人類の夢を頭部に生えた羽が実現した。
鳥と共に大空へはばたいた事で私たちの世界観は大きく変化した。

空へ生活の舞台を移した私たちが見たものは果てしなく広がる青空だけだった。
そして己の存在の小ささを感じ天界を目指すのをやめた。”


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