~ガリハアクの洞窟最深部~ (BGMが止み、振動音が響く) 巨大な声 「呪われた子らよ、血塗られしアト ビオンの手により造られたものよ… 我が世界、戻してもらうぞ!」 アロン 「…ううっ!! 震えて来るぞ… この力の感覚…恐い…」 巨大な声 「我が名はガリハアク…虫ケラども よ、我が終生の望み、邪魔するつも りか!? ならば雷を受けよ!!」 (フラッシュ、爆発音) リュッケルト 「お、おい…なんともないぞ。 まさか、タクトが避雷針がわりに …??」 巨大な声 「神のアイテムを帯びているか! アトビオンよ、汝はまだ邪魔する のか…ならば、見よ!」 (ラストバトルBGMに切り替わると同時に戦闘画面に。 振動とともにガリハアクが降りてきて最後の戦い) ~4ターン目の終わり~ エド 「このままでは…勝てぬ! ならば、私の命を賭けた技を」 (エド、自爆攻撃)※ガリハアクに900ダメージ、エドに割合ダメージ リュッケルト 「エド! 無茶な…ことを」 ~ガリハアク変化~ (10000程度のダメージを与えると画面がフラッシュ。 振動と共にガリハアクの側面が崩れ落ちる) リュッケルト 「ち! やったと思ったが…! まだか…強い! 強すぎる!」 リュッケルト 「やはり、神か…アトビオンと争 った神…神の力! 勝てるのだろうか…」 声 『…あきらめないで…』 リュッケルト 「!? 声…? いや、声じゃな い、思念…アイリスの?」 アイリスの思念 『…わたし、まだ回復してない… なんとか体は、この洞窟の外まで たどりついたけど…』 アイリスの思念 『…そこにはたどりつけない… …間に合わない… でも、助けたいの…あなたを』 リュッケルト 「…アイリス…」 アイリスの思念 『…わたし、やってみる。ここか ら魔法で…あなたへ力を、送るか ら…だから、頑張って…!』 リュッケルト 「…わかった!! アイリスが頑張るなら、俺もや ってやる!! よし、行くぞ!」 (第二ステージへ) ~ガリハアク最終形態~ (9000程度のダメージを与えると、下側の部分が落ちて最終形態へ) (さらに10000程度のダメージを与えると、消える。奇妙な音とともに戦闘終了) ~戦い終わって~ (洞窟の最奥部から歩き出す) リュッケルト 「か、か、勝ったのか…? は、は、はは、はははは…」 エド 「生あるものは、神とて死すもの… 終わりは、ただの始まりに過ぎん …もうひとりの神は、まだいる」 ボビン 「ち、ち、ち! 勝利に水をささな いで下さいよ…とりあえずは、終わ ったんですからね」 (ワープ系効果音とともに左の通路にアイリス出現) アイリス 「…リュッケルト…来たわ」 リュッケルト 「アイリス!」 (アイリスのいる場所に駆け寄るリュッケルト」 アイリス 「終わったのね…なにもかも」 (アロンが近づく) アロン 「そう、悪は倒れ、正義は勝った… そういうことにしておこうじゃない か、な?」 アイリス 「…正義…正義って、何なの… 強いのが正義なの? わたし、分からない…」 リュッケルト 「…アトビオンは、正義の神じゃな かった。だが、ガリハアクもそうじ ゃない」 「復讐のために、全てを滅ぼすとい うのは間違った行為だ。ガリハアク の動機、分からないわけでもない… が、命は貴重なものだ…」 アロン 「そうさ、命は貴重なものだ… オレが、それを一番良く知ってい るさ。滅ぼされた村の仲間たち…」 (エドが近づく) エド 「命の貴さ…わたしも知っている」 アロン 「…エド、あんたは、今回は、よく やったよ」 エド 「…ありがとう。 だが、これで全てが許されたわけ ではない…」 リュッケルト 「命… ハルモニア世界の全ての命、それ がこの戦いにかかっていた…」 アイリス 「命… わかった。とりあえず、全ては終 わった、のね…」 (ボビン近づく) ボビン 「じゃあ、戻りますか! アデンの村へ!」 (ワープ系効果音とともにアデンへ移動) ~アデン~ (ホイヒュー、ドムカ、スリムが南側から歩いてくる) ホイヒュー 「どうも~ボビンさん~ お久しぶりでぇ~す」 ドムカ 「…」 スリム 「あいさつなんかあとまわしでしょ ホイヒュー…で、ボビンさんどう でした? モンスターは?」 (ボビン、ホイヒュー達の前へ) ボビン 「おやおやホイヒューたちか! 大丈夫、ガリハアクは倒したぞ! 心配かけたかな」 ホイヒュー 「おおっ!? そりゃ、さすがボビンさんだ! スゲエや~!」 ボビン 「残念ながら、オレが倒したんじゃ ないけれどな」 (ボビン、リュッケルトの方を向く) ボビン 「このひとが中心になって、 皆で倒したのさ!」 ホイヒュー 「おおっ!? そりゃ、すごい~ さすがリュッケルトさん!」 リュッケルト 「ただ、巻きこまれただけさ」 (アイリス、リュッケルトの方を向く) アイリス 「…そうね、巻きこまれただけ、 かな。わたしも…」 ホイヒュー 「なんだか知らないけど、おめでと うございます、ご苦労様です! じゃ、お店に戻りましょうか」 ボビン 「店、か。そうだな… だいぶ長い間、留守にしていたし な。戻るか…」 「じゃあ、オレは店に戻ります。 長いようで、短かった… それでは!」 (ボビンとホイヒューが画面東側へ去る) ボビンが仲間からはずれた。 スリム 「じゃ、ね。 またどこかで会えるかもね!」 ドムカ 「…お疲れ様…」 (ドムカは南側へ、スリムは北側へ去る) リュッケルト 「じゃ、こちらも行こうか」 (武器屋とギルドの間へ場所移動) 声 「おーい! 待ってくれ!」 (パーティ全員表示でキョロキョロ。 やがて、クイクイ、シベリン、フォープキンが北側から現れる) シベリン 「わーい! みんなだー」 クイクイ 「わーい! アイリスおねぇちゃんだー!」 フォープキン 「ふむふむ、勝ったようですね。 暗い感じ、圧迫感が消えました から…」 リュッケルト 「戦いを知ってた…と、そういえば 魔導師だったな、確か」 フォープキン 「そう、見ていましたよ。 激烈な戦いでした、ね」 シベリン 「そうそう、スゴかったよー」 クイクイ 「へへっ、おれも参加したかったけ どなぁ!」 (クイクイシベリンジャンプ) アイリス 「ふふ、まったく、2人とも…」 フォープキン 「なにはともあれ、海の封鎖は解け ました。やっと大陸と自由に行き来 できますね!」 リュッケルト 「そうか、帰れるのか!」 クイクイ 「えー、帰っちゃうの?」 シベリン 「かえっちゃうのー?」 アイリス 「…帰っちゃう、の…?」 (リュッケルト、クイクイたちとアイリスを交互に見る) リュッケルト 「なんだなんだ! え…と…」 フォープキン 「コラコラ! この人を困らせるん じゃないぞ! じゃあ、そろそろ…」 クイクイ 「じゃね! アイリスおねぇちゃん あ~んど、おじさん!」 シベリン 「バイバイ~!」 (クイクイ達去っていく) リュッケルト 「お、おじさん…あ、あいつめ!」 声 「クスクス…」 (東側からショウコとランパル登場) ショウコ 「…みなさま、おひさしぶりです」 ランパル王 「その節は、世話になった」 (全員二人の方を向く) リュッケルト 「おお!? ショウコさん! と、王様! 正気に戻った?」 ショウコ 「リュッケルトさん、失礼ですよ」 ランパル王 「いやいや、かまわないぞ。 そなたたちは、ショウコ姫の、命 の恩人たちだからな…」 (ショウコランパル王に歩み寄る) ショウコ 「…まぁ! ランパルさま… いやですわ…」 アロン 「何だか知らんが、当てられちゃう ぜ、まったく!」 ランパル王 「魔に操られ、この島に来たのだが 突然頭の中の暗雲が晴れたのだ。 そなたたちのおかげだ」 「礼をいうぞ。そして、何でも、望 みのものを言うがいい」 アイリス 「望み、か…」 アロン 「おれの望みは、何もない。 ただそっとしてくれるだけでいい さ」 エド 「…同じこと。わたしも、今更何を 願う事があろうか? こぼれた砂粒 は、帰ってこないのだから…」 リュッケルト 「そうだな…大陸に帰れるだけでい い。この生活が性にあっているから 別になにもいらない、かなぁ…」 ランパル王 「なんと欲のないものたちよ! まあ、何かあったらいつでも王宮 を訪ねるがいい!」 ショウコ 「…そうですわ。 では、行きましょう、ランパルさ ま…では皆さん、さようなら…」 ランパル王 「では皆の者、また会おう!」 (ランパルたち去る) アイリス 「わたしの望み… 望みは…」 (ワープ系効果音と共にフィデレ出現) フィデレ 「やったー、成功!」 アイリス 「な、何ごと!? あ、フィデレさん!!?」 フィデレ 「おっはよぉー! じゃなくって、 こんにちわぁ!」 リュッケルト 「いつもながら脳天気だなぁ…」 フィデレ 「へ!? 何か言った? でさでさ! やったねぇー!! さっすが、あたしが見込んだ男」 アイリス 「むっ!??」 フィデレ 「でさぁ、でさぁ…どおぉ? あた しの村にこない? これからさー。 2人でゆっくりしよーよ!」 (リュッケルト拉致されかける) アイリス 「あ、あのねー…このひとはね、そ んなひとじゃないのよっ!」 リュッケルト 「…アイリス、なんか急に元気にな ったなぁ…」 (アイリスがリュッケルトを取り戻す) フィデレ 「あーーーーっ!! ひとりじめはダメなのよーっ! アイリスっ、ズルイぞ!」 アイリス 「えっ、あっ、あーっと…えと、 ひとりじめなんて、そんなこと ないのに…」 リュッケルト 「フィデレ、アイリスをあんまり いじめるなよ。これでも、つらい 経験をしてきたんだ」 フィデレ 「あー!! 2人してもう!! あたし、おじゃまだったのね! 2人がもうデキてるなんて…」 (フィデレジャンプしてそっぽ向く) リュッケルト 「お、おいおい!」 フィデレ 「せっかくガリハアクに勝利した お祝い言いに来たのに…あたし、 帰るわ。傷心を抱いて…うう」 (フィデレ一歩北へ) アイリス 「あ、あの…もしもし?」 フィデレ 「ううん、いいの。どうせリュッケ ルトさんはあたしの夢の中だけのひ と、じゃ、行くわ…」 (回転してワープ音とともに消える) リュッケルト 「あああ…いつもながら、早合点な やつ…」 アイリス 「早合点? と、いうと…まさか フィデレさんと一緒に行くつもりだ ったの!!?」 リュッケルト 「ま、まてまてまて! それはないって! 安心しなよ、 アイリス!」 (アロン一歩前へ) アロン 「えーと、おとりこみの最中、申訳 ないが、お2人さん。俺は先に行く ぜ」 (アイリスとリュッケルト、アロンの方を向く) リュッケルト 「もう行くのか、アロン?」 アロン 「ああ…やる事ももうないし。 行く所ももうないがな…」 (エド、アロンの方を向く) エド 「…アロン…急な話だが、わたしの かわりに、岩の島の城主を勤める気 はないか?」 (アロン、エドの方を向く) アロン 「え、なぜ? あんた、降りるのか よ…?」 エド 「わたしもリュッケルトや、アロン のように自由になりたい気がしてき たのさ」 アイリス 「…自由…」 アロン 「…そうか。だがな、人には器があ る、と俺は思うんだ。あんたには自 由は似合わない。俺たちと違って」 「ついてきて、一時の自由を味わっ てみてもいいさ。だがな、あんたは きっと戻る。岩の島に…そう思うん だ」 エド 「そうか。そうかもな。 だが、やってみたい。アロン、わ たしは、お前と行ってもいいか?」 アロン 「かまわんさ。だが、手加減はせん からな! 自由ってのは、決して甘 いもんじゃないぞ!」 エド 「望むところ! では、リュッケルト、アイリスさ ん…わたしたちはこれで」 アロン 「じゃな! お2人さん! また会おうな!」 (アロン、東側へ歩いてエドの方を向く。二人とも東に去る) アロンが仲間からはずれた。 エドが仲間からはずれた。 アイリス 「…リュッケルト?」 (リュッケルト、アイリスの方を向く) リュッケルト 「ん、なんだ?」 アイリス 「…本当に行っちゃうの?」 リュッケルト 「…うん。だいぶ長い間、故郷に帰 っていない…帰る途中だったんだ、 ここに流された時…」 アイリス 「そう…わたしは…ここが故郷。 …仲間たちとは別れられない」 リュッケルト 「…そうか… …でも、こちらも帰らなければ ならないし…」 アイリス 「じゃ、お別れ、ね?」 (二人で南へ歩く) アイリス 「…途中で火山島なんて、寄っちゃ ダメよ…」 リュッケルト 「分かってるさ。心配すんなって」 (さらに東へ) アイリス 「忘れないでね。すべてのこと。 いろんな冒険、いろんな人々… そして、わたしのこと」 (リュッケルト、アイリスの方を振り返る) リュッケルト 「分かってるさ。心配すんなって」 (二人、桟橋へ) アイリス 「好きよ。リュッケルト…じゃ! さよなら!」 (アイリス走り去っていく) リュッケルト 「分かってるさ。心配すんなっ…て お、おい! アイリスー!」 (追おうとする) リュッケルト 「…あいつ…くそっ、追いかけよう にも、船がもうすぐ来ちまう…」 (ゆっくり桟橋の先へ) アイリス 「リュッケルト!!」 (北を向く。アイリスが飛び込んでくる) リュッケルト 「アイリス!? どうした!?」 アイリス 「やっぱり、あなたと一緒に行く! わたしのここでの役割は終わった …今度は、自分で運命を決めるわ」 リュッケルト 「アイリス!」 (アイリス再び飛び込む) アイリス 「…船が、来るわ!」 (画面暗転。夕陽と船のCGにスタッフロール。段々夜になってTheEnd)